――9月30日。
誕生日。
それは、嬉しくもあり、悲しくもある日。
それが、今年もやってくるんだ。




彼に貰った誕生日




、おはよ!」
「あ、英二くん」
「どうしたの?そんなに沈んで」
「ん?誕生日って何なのかな…って」
「誕生日?何?って誕生日もうすぐなの?」
「…うん、今日だよ」
「今日?ホント?」
「…うん」
「そっか〜じゃ、放課後、テニスコートの近くで待ってて」
「…え?」
「絶対だよ!」
それだけ言って英二くんは走っていく。
‘絶対’の意味が良くわからないけれど。
とりあえず、待ってみようと思う。
彼に…特別の感情を持っているからかも知れないけど…


―放課後。
ふと英二くんを見ると、不二くんと仲良く帰っていくのを見かけた。
忘れてる、そう思った。
けれど、
彼は約束をすっぽかす人じゃない。
とりあえず、待ってみることにした。
5分…十分…十五分。
待っていても英二くんが来る気配すらない。
そして、一時間。
さすがにもう忘れてる、と思ったから、帰ろうとした。
そこへ、誰かが走ってきた。
「英…二、くん…?」
「良かった!まだいてくれた!」
「どうしたの?」
「どうしたって…あ、これ、プレゼント!」
「プレゼント?」
英二くんが私の誕生日を知ったのは今日の筈。
それなのに――
「不二に一緒について行って貰ったんだけど、時間かかって…遅くなって、ごめん」
「ううん…ううん!」
その袋を開けてみると、中には可愛いうさぎのマスコット。
「可愛い…」
「でしょ?絶対好きだと思って」
「うん!ありがとう!」
好き、という言葉に少し焦った。
私の事じゃないのに…
彼は、照れた表情で、いつものように笑っている。
「え…英二くん!私…英二くんが好き」
そして次の瞬間。
驚いた表情になった。
「ありがと。俺も…が好き」
そしていつもの表情で言ってくれた。
私はマスコットを優しく握りしめた。
そして、マスコットをいつも鞄につけて。
英二くんからもらった‘宝物’として。








*end*


類『弓月倭さん誕生日祝い小説です』
英二『やっぱり俺?』
類『うん!でも、朝急いで書いたから変になった』
英二『朝って?』
類『6時30分くらいかな?』
英二『へぇ〜じゃあ、倭。良かったら持って帰ってね!』
類『リク内容、違ってるかもだけど許して(>_<)』








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