「ねね、不二、遊びに行こうよ!」




Near Scenery




始まりは、英二の‘遊びに行こう’の言葉だった。
だから、今日は英二と周助、それから英二の彼女であると、周助の彼女であるの4人で出かけた。
「英二…どこ行く気?」
近くの公園で待ち合わせしてから、4時間は経っている。
それにもかかわらず、英二は歩いていく。
「これだったら、電車使っていった方が近いんじゃない?」
「…そうね」
周助とは、いっこうに休む気配を見せない英二との後を、ため息をつきながらついていった。
「英二、どこまで行くの?」
周助との想いを知らないは、好奇心旺盛で英二に尋ねる。
「んー?もう少しー」
もう少しって、ここは、行ったこともない。
「英二、どこまで行くのさ」
「だから、もーすこしー」
いくら聞いても、英二は‘もう少し’しか言わない。
もう少しって一言で言っても、永治に着いてきた場所は来たこともないような場所。
「もう少しだよ」
英二はそう言ってから、二度と何も言わなかった。
だから、周助達も何も言えなかった。
その、場所に着くまでは――…

「…あった、ここだ」
「…え?」
「英二、着いたの?」
「うん」
青学のずっとずっと奥。
森の奥深く。
英二に着いてきた場所は、見たこともないような草原。
「英二、よくここ知ってたね…」
「小さいとき、兄ちゃんに連れてきて貰ったんだ。…あの時は来ただけだけど」
「英二――遊ぼうよー」
「周助も!」
「うん!いこ、不二」
「あ…うん」
もう陽が昇ってしまって、時間は少ないけれど。
だけど、暖かな陽射しが、とても気持ちよかった。
「英二、またこよーねっ」
「…今度は電車つかお」
「4時間もかかるなんて、もうこりごりだよ」
「うん、だから、帰り調べて帰ろう。ここの最寄りの駅名」
「そーだねー」

?」
「英二!こっちこっち!!」
「え――?」
そこには、東京には、見られない(いや、ここも東京なんだけど)小川があった。
「魚が見えるよ!」
田舎では、珍しくもない風景。
だけど、都会で育った英二やにとって、とても珍しい。
「いいね、こーゆーの」
「…うん」
「もっと、いたいなー」
「うん、また今度ね。今日は、帰ろ?」

「周助――!」
?どこ行くの?」
「向こう!」
が向かう場所には、花が咲いていた。
「花畑?」
「だって、都内には見られないもん!」
「…うん、そうだね…」
「ずっといたいって気持ちになるね!」
「また今度、一緒に来よう。今日の所は、帰ろう」

「英二、周助!また絶対に来ようね――!」
「あ――うん」
今度来るときは、もっと居られるように。
東京では、都内では見られなくなった風景を、もっと見ていられるように。
この、近くにある風景を、もっと見ていられるように。
また、来ようね―――……








*end*


類『ほのぼの?最後はてきとー』
不二『………』
類『だって、考えもなしに書いたから…』
英二『そうにゃんだ〜』
類『うん、英二と不二さえ出てればいっかなーって想いまして…』
不二『…へぇ』
類『でも、東京にこんな場所あるんでしょうかねぇ…』
英二『オレ、知らない』
不二『僕も』
類『………(絶句)でわ、侑のみお持ち帰りOKです♪』








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