愛し、君へ
都心にあるオフィスビルが夕焼け色に染まってゆく。
このビルでOLとして働いているはカードリーダーの差込口にカードを差し
従業員出入り口から出た。
「」
「国光…?」
出入り口の真正面に立っていたのは、年下の彼氏である手塚国光。
学校帰りであろうか、学ランを着たままでテニスバッグを背負い
そこに立っていた。
「随分、早いのね…何時から居たの?」
「十五分前から、此処に居た」
「学校まで迎えに行ったのに」
「目立つような事は、ちょっと…」
あぁ、そういえば前に学校まで迎えに行った時、彼の友達がそれを目撃していたっけ。
絶対、次の日 何か言われたんだわ。
ここで待っていても目立ったでしょうに…。
これからも、此処で待っているつもりなのかしら?
ま、当分 学校まで車で行く事はさせてくれないのは確かね。
そんな事を思いながら、私達は車が置いてある駐車場へと移動する。
「そのまま家に行ってくれてもよかったのに」
そう、私の家の合鍵は渡してあるからそのまま向かえば入れたはず。
「早く、会いたかったから」
「まぁ、嬉しい。じゃあ今日はサービスしないとね」
真顔で、その台詞は反則よ…。
絶対、言葉に出して言ってなんかやらないけど。
「その言葉、忘れないぞ」
そう言った彼は、私の愛車の助手席に滑り込むように座り、運転席に座った私の腕を
強引に引き寄せキスをした。
このキスが、また上手い。
何処かで練習していたりしないだろうか。
前に一度、似たような事を言ったら
「そんな事、二度と言わせないようにしてやる」と言われ美味しく頂かれた事があった。
二度目は勘弁被りたいので黙秘する。
私はサングラスを掛けて車を発進させた。
夕方とはいえ、まだ日も高く目の色素が薄い私にとっては
サングラスを掛けないと地獄を見る。
「今日の夕食、何にしようか?」
「何でもいい、まかせる」
「嘘。茶碗蒸しが食べたいって顔に書いてる」
「…和食」
「了解」
早速、スーパーに行かなきゃ。
でも国光と買い物に行くと周りの視線が痛いのよね…。
それだけ国光が魅力的だって事なんだろうけど。
私と国光が出会ったのは一年前の会社の創立記念パーティーの時だった。
国光のお父さんに無理矢理着させられたスーツ姿は誰が見ても社会人そのもので
新人さんなんかは上司と間違えて挨拶されていた。
そんな中、私達は出会ってそれからも週に二度は会っていた。
彼が中学生だと知った時には、驚きと同時に絶望感が私を襲った。
だって、その時にはもう引き返せない所まできてしまっていたから。
何度も「別れましょう」という私を制して彼はここに居る。
私も諦めて、犯罪一歩手前の恋を歩んでいる。
それに、私はもう彼から離れられそうもない…。
「ん…国光…?」
ベッドの上で髪を優しく掻き上げられる手の感触で目が覚めた。
「目が覚めたか?」と言うその顔は何処かスッキリしていて腹立だしい。
夕飯を食べて、直ぐシャワーを浴びたはいいが一緒に入ってしまった為
入浴時間が長くなってしまった。
果てた私をベッドへ運び、その後 小一時間彼の腕の中で踊らされた。
おかげで、腰がズキズキと痛む。
明日が土曜日で本当によかった。
だからこそ、手加減というものがなかったのかもしれない。
…確信犯か。
これじゃあ、どっちが年上か分からないじゃない。
悔しい…。
私は枕元に無造作に置いていた携帯を手に取ってディスプレイを見た。
新着メール:2件…。
内容を見ようと手馴れた手付きでメールを開いていくが、読む前に
国光に携帯を奪われた。
携帯をベッドの上に放ると同時に深い口付けが私の唇に降りてきた。
舌を絡ませ、甘い吐息が時折漏れる。
何度も角度を変えられ、口付けだけで酔ってしまった私は
離された唇に余韻を残す。
目の焦点が合わない私に彼はこう言った。
「俺と居る時は、俺の事だけを考えていればいいんだ」
つまり、それって…。
「携帯に嫉妬?」
「他に何があると?」
何だ、可愛いトコあるじゃない。
私は国光の首に腕を絡ませ、返事の代わりにキスをした。
触れるだけのキス。
それだけで充分、伝わったようだ。
「国光も嫉妬したりするのね。意外だわ」
「…俺を何だと思ってるんだ」
「年下の彼氏を持つと大変ね」
「手の掛かる犬だとでも…?」
「躾が大変そうだわ」
クスクス笑う私の腰を抱く国光。
これは始まりの合図。
腰を抱く手が私の秘部へと伸びて甘い嬌声を出させる。
「待て≠ヘ出来ないからな」
「困ったワンちゃんね」
「朝は美味しい珈琲を入れる事が出来るが…」
「まぁ、素敵」
そのまま私達は再び快楽へと足を向ける。
重ねられる身体、深いキス…。
快楽へ誘う為の序章が始まる―…
*end*
類『右脳人間様のキリ番9232の記念小説だよ』
手塚『…何で9232なんだ?』
類『ん〜‘国光’だって』
手塚『なるほどな。でも、これはいいのか?』
類『え?いいんじゃない?私了解したしv』
手塚『そうか…』
手塚『…何で9232なんだ?』
類『ん〜‘国光’だって』
手塚『なるほどな。でも、これはいいのか?』
類『え?いいんじゃない?私了解したしv』
手塚『そうか…』
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